ワードプレス( WordPress )初心者向けに、さくらのレンタルサーバーを利用して常時SSL対応のワードプレスを設置する方法について図解します。
さくらのレンタルサーバーへの常時SSL対応ワードプレス設置方法
1.さくらのレンタルサーバーのSSL設定
さくらのレンタルサーバー「 SAKURA internet 」にログインします。 |
「契約サービスの確認」の「サーバ、SSL等サービスの確認」をクリックします。
表示される画面の左下方向の「サーバ設定」をクリックします。複数サーバー契約がある場合は、今回ワードプレスを設定したいサーバーのサーバ設定をクリックしてください。
表示されるサーバーコントロールパネルの左側メニューから、
「ドメイン/SSL設定」をクリックします。 |
ドメインのリストが表示されるので、SSL証明書の「登録」をクリックします。
(※もしこの段階でドメインにアクセスできないと表示される場合は、ドメインがまだ登録されていないので少し時間をおいてから実施してください。)
SSL証明書を選択します。この記事ではSSL証明書は無料のものを利用することにして説明します。 |
「無料SSLの設定へ進む」をクリックします。 |
※ 無料のものは利用できなくなる可能性もあるとはありますが、個人のサイトであれば問題ないですし、今のところ特に問題もないため、無料のもので設定するとして説明を続けます。
さくらのレンタルサーバでは、無料SSL証明書のLet’s Encryptが利用できます。無料SSL機能の利用には Let’s Encryptの利用ポリシーへの同意が必要です。また、Let’s Encryptの仕様制限・仕様変更により無料SSLが利用できなくなる場合があります。
さくらインターネット
「無料SSLを設定する」をクリックします。 |
SSL発行手続き中となります。
SSLが適用されるには時間がかかります。しばらく他のことをしてからドメインの一覧に戻ってみて、SSLの利用中「ー」が「表示」に変化していれば成功です。
SSLの設定が終わったらワードプレスの設定に移ります。
2.ワードプレス( WordPress )をインストールする
ワードプレスをインストールする前に、まず、ワードプレスで利用するデータベースを作成します。
1)ワードプレスで使うデータベースを作成する
サーバーコントロールパネルから左側メニューの、
「アプリケーション設定」の「データベースの設定」をクリックします。 |
表示されるデータベースの設定画面で「データベースの新規作成」をクリックします。
表示されるデータベースの新規作成画面で、
①データベース名を入力します。ワードプレスの設定で使うので覚えておきましょう。
②データベースの文字コードは日本語のページを作成するので「UTF-8(utf8mb4)」を選びます。※MySQLで4バイト文字を扱うことができるようにした文字コードです。
データベース一覧に新規作成したデータベースが表示されれば成功です。
2)ワードプレスをクイックインストールする
クイックインストールを利用することにします。サーバーコントロールパネルから左側メニューの、
「運用に便利なツール」から「クイックインストール」をクリックします。 |
表示されるカテゴリーメニューから「ブログ」をクリックします。
表示されるインストールメニューから「WordPress」をクリックします。
表示される画面で、
①インストール先として先ほどSSL化したドメインを選びます。
②さくらのレンタルサーバーでは、ドメイントップにはクイックインストールできません。いったんフォルダ名をつけてそちらにインストールさせます(※下記でドメイントップに移動する方法を記載します)。フォルダ名はわかりやすいようドメイン名と同じでよいでしょう。
③先ほど作成したデータベースを選びます。データベースのパスワードは自動で入っていると思います。テーブルの接頭語は適当な文字列をセットします(そのままで問題ありません)。
④インストールをクリックします。
ワードプレスのインストールが完了しましたとなります。もしフォルダへのインストールでよければ次の項「ワードプレスの初期設定」へ進んでください。ドメイン(あるいはサブドメイン)トップへ設置したい場合は「ドメイントップにワードプレスを移動する」に進んでください。
その場合、下の「アプリケーションの設定へ進む」はクリックしないでください。必ず先にワードプレスをドメイントップに配置変更します。もし間違って押した場合は、×でブラウザを閉じてください。
3)ドメイントップにワードプレスを移動する
ワードプレスの初期設定をする前に、ドメイン(あるいはサブドメイン)のトップからワードプレスにアクセスできるように設定します。ドメイントップにワードプレスを設定する方法は3種類あるのですが、そのうちから簡単な方法の2種類を説明します。どちらかを利用して設定してください。ちなみに、さくらのレンタルサーバーが説明しているのは(1)の方法です。
(1) マルチドメインの対象フォルダを指定する方法
サーバーコントロールパネルの「ドメイン設定」から、
「ドメイン/SSL設定」をクリックします。 |
ドメインのリストが表示されるので、変更したいドメインの「変更」をクリックします。
「マルチドメインの対象フォルダをご指定ください」と書かれている指定のフォルダの空欄に、ワードプレスをインストールしたフォルダ名を入力します。
「送信」をクリックします。 |
ドメイン詳細設定完了と表示されます。
ドメインのリスト表示画面でも、パスが入力した値に変わります。
ドメイン(あるいはサブドメイン)トップでワードプレスにアクセスできれば成功です。ワードプレスの初期設定を行いましょう。
(2) ワードプレスのフォルダを移動する方法
※ (1) を実施した場合はこちらは必要ありません。どちらか片方の方法を実施ください。どちらかというと (1) の方がおすすめです。
サーバーコントロールパネルの「運用に便利なツール」から、
「ファイルマネージャー」をクリックします。 |
ファイルマネージャーで、先ほどインストールしたフォルダに移動し、すべてのフォルダとファイルを選択してください。
上部メニューより「整理」>「指定の場所に移動」をクリックします。フォルダをあがり www 直下のフォルダを指定して移動してください。
4)ワードプレスの初期設定
ブラウザで先ほどインストールを行ったドメインに移動します。例「https://○○○.org/」あるいは「https://○○○.org/wp-admin/」
下記の初期設定画面が表示されるので、サイトのタイトルやユーザー名などを入力しインストールを完了してください。
3.さくらの常時SSL設定(SAKURA RS WP SSL)
さくらのレンタルサーバーによる常時SSL化のプラグインが提供されていますのでそれを適用しましょう。
「プラグイン」の「インストール済みプラグイン」から「SAKURA RS WP SSL」を有効化してください。
設定メニューから「SAKURA RS SSL」をクリックします。 |
表示される画面を確認します。
① すでに上記で設定していますので 「共有SSLを利用している、もしくはSSL証明書をレンタルサーバコントロールパネルから設定した」をチェックします。
②「実際にSSLを利用して管理画面へアクセスできる」のしたのアドレスをクリックしアクセス可能を確認してから、チェックを入れます。
「SSL化を実行する」をクリックします。
以上で、さくらのレンタルサーバーに常時SSL化されたワードプレスの設置が完了します。
さくらのレンタルサーバー、マネージドサーバーでは、ワードプレスで運用しているサイトは、プラグイン「SAKURA RS SSL」を利用することで、面倒な.htaccessファイルのリダイレクト設定など行ってくれます。便利ですね。 |