さくらのレンタルサーバーの大きな特徴として、無料でバックアップ&ステージング機能があることが挙げられると思います。この機能は、スタンダード以上のプランを契約することで利用可能です。今回はその設定と利用方法について図解したいと思います。
さくらのレンタルサーバーの特徴 無料でバックアップ&ステージング機能がある
1.バックアップ&ステージング機能とは
さくらのレンタルサーバーではサーバーの機能として、「バックアップ&ステージング powered by Snapup」という機能があります。WordPress(ワードプレス)で運用している Web サイトのワードプレス、サイト情報、データベース等といった、サイトを構築している情報を世代やディレクトリごとに保存し管理できる機能になります。
無料で利用できるということ以外にも、さくらのレンタルサーバーのこの機能には、大きく3つの特徴があります。
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非常に有用な機能ですので、ぜひ利用しましょう。
2.クイックバックアップとクイック復旧の方法
1)バックアップ&ステージングの利用開始
バックアップ&ステージング Powered by Snapup を使うには、さくらのレンタルサーバーのサーバーコントロールパネルにログインします。
さくらインターネットの会員認証で ID とパスを入力しログインします。 |
契約サービスの確認の「サーバ、SSL等サービスの確認」をクリックします。 |
契約しているサーバーの一覧が表示されるので、設定を行いたいサーバーの、
「サーバ設定」をクリックします。 |
「運用に便利なツール」の「バックアップ&ステージング」をクリックします。 |
バックアップ & ステージング Powered by Snapup が表示されるので、
「利用開始」をクリックします。 |
「ご利用を開始しました」と表示されます。
3)クイックデータ復旧を行う
クイックデータバックアップからの復元を行うには、サーバーコントロールパネルの、
「運用に便利なツール」の「バックアップ&ステージング」をクリックします。 |
バックアップ&ステージング Powered by Snapup の画面が表示されるので、「クイックデータ復旧」の、
「復旧」をクリックします。 |
バックアップからの復旧の確認画面が表示されるので、開始すると取り消せないので慎重にどのバックアップまで戻ることになのかを日時で確認して、
「実行」をクリックします。 |
データのバックアップからの復旧処理が開始されます。 |
実際にデータの復旧が完了するまでには、サーバーの利用量にもよりますが少しかかります。
復旧が完了すると、バックアップを行った時点でのサーバーの状態に戻ります。
3.Snapup を使ってスナップショットを作成しステージングサーバーや復元で利用する
1)Snapup を開く
Snapup を使って、サーバーのスナップショットを作成するには、サーバーコントロールパネルの、
「運用に便利なツール」の「バックアップ&ステージング」をクリックします。 |
「Snapup で開く」をクリックします。 |
Snapup の管理画面が表示されます。
さくらのサーバーのグループを選択します。 |
4)ステージングサーバーを利用する
ステージングサーバーを利用するには、上記のパネルで、
「認証情報を確認する」をクリックします。 |
ステージングサーバーのアドレスと、ステージングサーバーへのアクセスは USER ID とパスにて制限されているので、その認証情報が表示されます。ステージングサーバーをここから直接開くには、
「ステージングサーバーのサイトを開く」をクリックします。 ここから開く場合は ID とパスは自動です。 |
サイトが表示されます。
もし、ワードプレスのダッシュボードを表示させたいのであれば、末尾に「/wp-admin/(通常インストールしたサーバーの場合)」をつけると移動できます。
もし認証の再確認が出たら、上述の認証情報の情報を利用し入力します。 |
ワードプレスのログインパネルが表示されるので、ID とパスを入力するのですが、この、ID とパスは、上述の認証情報の USER ID とパスになるので注意が必要です。 |
5)スナップショットを作成する
スナップショットとは、作成した時点でのサーバーの状態をスナップ撮影したかのように切り出したデータのことです。サイトのスナップショットを作成するには、
「スナップショットを作成、追加する」をクリックします。 |
スナップショットする場所の選択が表示されるので、
「本番サーバーから取得」をクリックします。 |
下記のように表示されるので、
コメントを入力して、「実行」をクリックします。 |
「処理が開始されるのを待っています」と表示されます。 |
「スナップショット取得中」となります。終了するまで他の操作はできません。 |
作成されたスナップショットが表示されます。
日時、取得元、コメントが表示されて区別できます。 |
取得元については、スナップショットを本サーバーから取得した場合は「PRODUCTION SERVER」、
6)スナップショットをサーバーに適用する(バックアップの復元)
保存しておいたスナップショットをサーバーに適用する(バックアップしたスナップショットのデータに復元する)には、適用したいスナップショットをクリックして開きます。
情報が表示されるので確認して、
本サーバーへの復元であれば「本番サーバーへリリース」を、あるいは、仮サーバーへの適用であれば「ステージングサーバーへセット」をクリックし適用します。 |
リリースの確認画面が表示されます。
処理が開始され、完了するまでは他の操作ができません。 |
サーバーのデータが、スナップショットのデータに置き換わり、利用できるようになります。
サーバーのデータのバックアップは、イザというときのために定期的に行っておきましょう。特に、ワードプレスのバージョンアップの際や、テーマのバージョンアップの際には必ずスナップショットを作成する習慣にすると良いでしょう。 |